３０年来の頭痛

30代女性

症状と来院の経緯

頭痛　肩こり

頭痛歴30年の女性。

以前整体院でぎゅうぎゅうと筋膜を押される整体を受けて症状が悪化。

それ以来、整体が怖いが同僚の勧めもあり当院へ来院。

聞くと小学生から続いていて、朝起きると頭痛、雨降っても頭痛、体調が良いと軽い頭痛、体調が悪いと酷い頭痛。

首の凝りもとれたことがない状態。

頭痛がひどく、体調を崩し休職。

当然のごとく、頭痛外来を受診をしてお薬を飲み続ける日々。

症状をお伺いすると、

薬だけで治すのは難しいだろうな〜というのが私の感想。

その理由として、

血管が拡がっていたくなる頭痛

血管が狭まっていたくなる頭痛

の２つのタイプの頭痛が日替わりで起きているとのこと。

薬もその2つのタイプを頭痛の様子をみて服用、予想があたると効く時もある。

という状態。

施術は

血管が拡がって痛くなる頭痛に対する整体

血管が狭まって痛くなる頭痛に対する整体

の２つをミックス。

一月後の、

来院3回目の整体の冒頭で、

『頭痛ってなくていいんだ、朝起きて頭痛が

のがこんなに幸せなんて』

と嬉しいお言葉をいただきました。

考察

腹部緊張が強く、特に胃腸まわりの固さからくる全身症状が多く見受けられた。

『お腹も崩しやすい』という自覚症状とも一致している。腹部の緊張と頚部、背部の筋肉の緊張、凝り感は多いに関係する。

腹部の緊張をとることにより、血管迷走神経反射の症状が緩和。

これによって血管拍動性の頭痛が消失。

骨格への負荷がなくなることにより、緊張性頭痛の症状が消失したものと思われる。

一見全く関係ないような部位が、原因となっていることは珍しくない。